吹抜け(BIG VOID)をつくろう!

特集3:家づくりノウハウ<上級編:こだわりの家づくり>

『中庭(Patio)をつくろう!』

日々の生活が楽しく変わります。
中庭プランのつくり方・タイプ別の使い方を詳しく解説。


皆さんは『分譲地に建てられたお宅を見ながら歩いてみると、
カーテンやレースなどを引きっぱなし』というような状況のお宅を見かけませんか?


例えば、自分自身が『土地選びから家を建てるまで』の事を想像してみて下さい。
まず、土地探しについてですが『普通は南側道路で日当りが良く、さらに角地だったら最高だ!』と考えていませんか?
私は別にそれが悪い土地だと言っているのではありません。

例えば、お客様が運良く南側道路で日当りが良い土地を買えたとしましょう。
次に家を建てますが、プランを考えて行く上できっとこう思うでしょう。

  • 『家族みんなの集まるリビングを南側の日当りのいい場所につくろう!』
  • 『そしてそこにはできる限り大きな窓をつくろう!』

そして無事に思い通りの家が完成して、その家での生活が始まります。

そこで初めて気がつく事があるのです。
それは、道路との距離が、想像していたよりも非常に近いため、道行く人の視線がとても気になり落ち着きません。
せっかく『日当りを良く・風通しも良く』と大きく作った窓が、逆に・・・
さらに窓をあけるどころか、天気のいい日でも、道行く人の視線が気になり『いつもカーテンやレースを引きっぱなしの状態』というような生活。

分譲地や団地の中に建てられたお宅をを注意深く見て歩いてみると、そのような状況の家を見かけませんか?

なぜこのような事がおこったのでしょう?
その大部分が『敷地の大きさ』という物理的な事からくる問題なのです。
(ひと昔前の分譲地のように家をたてても庭の奥行きが最低でも5m以上はとれれば話は別ですが!)

また、窓が開けられない問題というのは、視線の問題だけではありません。
エアコンなどの空調・換気設備にたよった生活になります。
心地の良い風・気持ちの良い日当り・・・など
自然の良さを感じる事ができないどころか電気代もかさみ、大げさに言えば自然環境にも負荷を与えている事になります。

現在の家は、断熱効果を上げるため気密性が非常に高いのでエアコンなどの効きはいいのですが、
逆に設備に頼った換気だけでは対応しきれず、アレルギーなどの原因になりえます。

『外に閉じながら中に開く!』という考え方


では、このような問題は、敷地が大きくないと解決する事はできないのでしょうか?
いえ、決してそんな事はありません!

この問題を解決するにあたり、当事務所では今までの経験から
『外に閉じながら、中に開く』という考え方の『中庭型(Patio)のプラン』を提案します。
この考え方を使ってプランをつくる事で上記のような問題は『全て解決』されるのです。

皆さんは実際に体験した事ありませんか?
雑然とした繁華街の中のカフェやレストランで中庭(Patio)を通して落ち着いた空間が広がっている事を!

そのお店にある中庭(Patio)は、廻りの環境から切り離されて自分達だけの特別な空間がつくられているのです。
しかしそれは、カフェやレストランだけの特別なものではなく、敷地面積が30坪程度の住宅にも十分取り入れる事のできる空間なのです。

当事務所では、その中庭型(Patio)のプランを以下の通り、大きく分けて2つのタイプにわけて考えます。

Aタイプ-1階にリビングをつくる。
Bタイプ-2階にリビングをつくる。

では、これらについてさらに詳しく説明してゆきましょう。

Patio(中庭)タイプAPatio(中庭)タイプA

まずAタイプ(1階リビング)について



Aのタイプは敷地が少し大きめの場合にも有効になってくると思いまが、ポイントは『家族の集まるリビングと中庭(Patio)をつなげ外から見えない形で空間をつくる。』ことです。

つまり、外から見えないように壁で囲う事でリビングに大きな窓をつける事ができ、それにより採光や通風を確保できる事ができるのです。

具体的には、左側の事例であげましたプランをじっくりと見て下さい。

Aタイプのプランについての『使い方やメリット』は、

  • 中庭(Patio)に植えたシンボルルツリーを楽しむ事ができます。
  • 秋には紅葉する落葉樹また春には花が咲く樹木を植えそれを見る事で、季節の移り変わりを感じる事ができ、感性や気持ちが豊かになります。
  • 夕方から夜にかけては、リビングの照明を落とし、植栽を下からライトアップすれば、それだけで非日常的な空間を演出できまので外出などしなくても日々の生活を楽しめます。
  • 小さなお子様がいるご家庭では、大人はリビングの中に居ながらにして、子供が遊んでいるのが見えるのでセキュリティー上非常に安心感があります。夏は、そこにプールをつくりお友達を呼んでみんなで遊びましょう!
  • もう一つのリビングでもある中庭(Patio)とリビングのサッシを全開放してつなげれば、ホームパティーも楽しめます。
  • 外からの視線を気にする事がないので、デッキチェアーを置いて、自分だけの青空を見ながら、読書を楽しんだり・・・

ゆっくりとした時間(スローライフ)を送る事ができます。

  • タバコをすう人であれば、家族の誰からも文句を言われず、ゆっくりと楽しむ事ができます。
  • 休日の天気のいい日は中庭(Patio)を使って一日中楽しむ事ができます。
  • 朝は、気持ちのいい空気と日差しを浴びながら、ゆっくりと朝食を楽しみ、無線LANでつながったノートパソコンでメールをチェックしてネットで知りたい情報を検索・・・っと


まだまだ、使い方はあると思いますが、
Aタイプ<事例1・事例2・事例3>のような形でプランを練り上げつくる事で、

  • 感性や気持ちが豊になる。
  • 日々の生活を楽しめる。
  • 非常に安心感がある。
  • スローライフを送る事ができる。

このようなキーワードのもと日々の生活を楽しめる使い方ができると思います。

中庭事例写真中庭事例写真

Patio(中庭)タイプB-1Patio(中庭)タイプB-1

次にBタイプ(2階リビング)について


2階にリビングを持ってきた場合のポイントは、『2階リビングと、プライベートを確保した極力大きなルーフバルコニー、つまりアウトドアリビングバルコニーとつなげ、さらにそのバルコニーと1階につくる中庭(Patio)とつなげる』ことです。

つまり1階と2階を立体的につなげ、中庭を中心とたプラン構成にする事で、このプランの良さを発揮します。

また、このような形でプランをつくる事で、プライベートが確保された決して外からは見えない中庭に向かって大きな窓をつける事ができ、採光や通風を確保できるようになるのです。

是非左側の事例であげましたプランをじっくりと見て下さい。
このタイプは、敷地が狭い場合、特に有効になってきます。


Bタイプのプランについての『使い方やメリット』は、

例えば中庭(Patio)に浴室・洗面つなげた場合ですが、

  • 雪の降る冬の夜、浴槽にためるお湯を少し熱めに設定し、床には床暖房を入れます。そして、少し寒いかもしれませんが中庭と浴室がつながるサッシを全開口すれば、露天風呂感覚でお風呂を楽しむ事ができます。
  • 中庭にしんしんと降り積もる雪を見ながら入るお風呂はきっと格別でしょう。ここが自分の自宅だという事を忘れるかもしれません。
  • さらにその中庭には、シンボルツリーを植えてありますので、下からライトアップするだけで本当に幻想的な空間になるでしょう。
  • 夏の夜は、月明かりと中庭のローソクそしてシンボルツリーへのライトアップの光だけでお風呂に入りましょう。
  • 中庭をうまく飾り付けしてお香をつければ、そこはまさしく南国のリゾートです。きっとあなたに日々の生活から開放されたゆったりとした時間が流れるでしょう。

Patio(中庭)タイプB-2Patio(中庭)タイプB-2

さらにその中庭(Patio)から上をみあげれば、アウトドアリビングバルコニーと立体的につながっています。

そのバルコニーの側面、つまり隣地側や道路側の腰壁は、できる限り高く立ち上げる事(最低でも2200くらい)で近隣や道行く人の視線からプライベートを確保します。
でも、中庭側のバルコニー腰壁は、中庭との空間的なつながりを出す為に極力低くつくります。

床は、ウッドデッキを敷き込む事でより柔らかな空間になります。アウトドアリビングバルコニーからは、中庭(Patio)に植え込んだシンボルツリーが見えます。

  • 夏のある休日の夕方、早めのお風呂を楽しんだら、今度は2階に上がりアウトドアリビングバルコニーにでて、ライトアップされた中庭(Patio)の植栽とローソクの火を見ながら、夕食を楽しみましょう。
  • ちょっとした飾り付けが大切だと思いますが、そのひと手間で全く違うひと時が流れるでしょう。


ここでもAタイプ同様に、Bタイプ<事例1・事例2>のような形でプランを練り上げつくる事で、

  • 日々の生活を楽しめる。
  • スローライフを送る事ができる。
  • 非日常的な空間で違うひと時を過ごす。

上記に上げたキーワードのようなライフスタイルを送る事ができるでしょう。

中庭事例写真中庭事例写真

『建てた家を積極的に使いこなし生活を楽しむ!』


どちらのタイプの中庭型プランにするかは、敷地の高低差、近隣の状況や、方位などを考慮にいれながら、
ベストな形を選択してゆく必要がありますが、いずれにしても以上のような事から、
例えば、北向きの土地でも、近隣が迫ってきていて他人の視線が気になるような土地でも・・・
『外に閉じながら中に開く』という考え方の中庭(Patio)型プランををつくる事で、外からの視線を遮りプライベートを確保しながら、日当り、風通しを確保してその土地の問題点を解決しながらも、日々の生活を思う存分楽しめる家をつくる事は十分可能です。

その為には、『南向きの土地・できれば角地で・・・』などのような土地の条件をあまり気にする事よりも、『生活を想像しながらプランを練り上げる事』この単純な事がいかに大切な事かおわかりいただけたのではと思います。

私は、この仕事をすればするほど『中庭(Patio)』は本当にいいものだと感じます。
そしてまた『中庭(Patio)』は現代社会の問題点を解決する為のもっとも有効な手段と私は考えています。

でも中庭(Patio)をただつくるだけでは無く『そこで生活をされるお客様が積極的に使いこなし生活を楽しむ事!』これこそがなによりも大切な事ではないかと感じます。

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