<初級編:初めての家づくり> こんなに違う家づくりの進め方

Mix CO.,LTD. Architect & Associates

特集1:家づくりノウハウ<初級編:初めての家づくり>

こんなに違う家づくりの進め方

『住宅メーカー』VS『設計事務所』

建築設計事務所・株式会社Mix

何が違うのですか?『住宅メーカー』と『設計事務所』


私は『住宅メーカー』と『設計事務所』の両方で働いてきましたので、
少しでもお役に立てればと思い私の経験をレポートさせていただきます。

プランの自由度は違うのですか?


住宅メーカーは自社で開発をした独自の構造(木造や鉄骨造など)をほとんどの会社が持っていますが、
それには、莫大なお金をかけ研究開発をしています。
工業化するのに最適な材料で、安全性が高く、使う材料がいい意味で均等になるもので、
コストが安くつくれる..........!などそのような考え方で研究開発をしています。

したがってお客様の『希望の構造』『土地にあった構造』『コストにあった構造』で選択するのとは少し違います。
また、住宅メーカーは確認申請などを早く取得できるようになっていますが、
工業化認定(独自の構造で大量生産するには認定を受けなければならない。)を取得する事によって、
確認申請の構造の審査をはぶけるようになっています。

それは構造基準がきまっているからで、逆に言うとその基準からはみでるようなプラン
(例:吹抜けを大きくとりたい!、窓を目一杯大きくしたい!、Rの壁をつくりたい!etc.....)などはできません。

このようなシステムなので自由な発想でプランをつくるとちょっと厳しいのではと思います。
私が住宅メーカーから設計事務所に移ったのもそこが理由です。
(構造に縛られたり、プランの制約から逃れ、自分で自由に設計したかった!)

設計事務所では、住宅メーカーのように自社で研究開発した独自の構造で設計はしません。
構造は木造、鉄骨造、コンクリート造など『お客様の希望の構造』『土地条件にあった構造』『コストにあった構造』
というような基準で構造を選択し設計をして行きます。

構造の基準は構造計算という手法により専門の構造設計事務所で計算をしてもらい安全性を確認して行きます。
こちらは住宅メーカーとは違い、実際に個別にお客様の家に対して構造計算をして安全性を確認して行きますので
プランによってできないと言う事はありません。

以上のやり方なので手間はかかりますがプランの自由度ではとてもフレキシブルだと思います。

担当の人はどのようになるのですか?


住宅メーカーの組織はだいたいどこでも、
営業、設計、インテリアコーデイネター、積算、現場監督のような構成になっていると思います。
そしてメインの窓口となるのは、着工前が営業、着工後は現場監督になるのが一般的だと思います。
それぞれの業務を分業することによりスピードアップをはかっていますが、弊害もあります。
自分が担当した物件がいつ着工して竣工したかなど分かりずらいのです。
(自分の関係する部分の仕事が終わると次の部門へ仕事が流れていく為)

設計事務所は基本的にはすべての業務を通して一人が見ますので、細かいニュアンスや経緯なども把握できます。
窓口が最後まで一人で担当者が変わらないのが特徴です。

『担当者』と『お客様』の相性も非常に重要です。
設計事務所の設計者は住宅メーカーでいえば営業と設計になります。

どちらでやるにしても『この人なら大丈夫!』と見極めるの事が非常に重要です。

家づくりの進め方はどう違うのですか?


現在は家づくりに関しての本や情報がとても溢れていますが、
自分だけの為の家をお客様がもとめる時代になってきたのではないかと感じています。
ですからそれぞれの特徴をつかんでおく必要があります。

設計事務所は、設計をする物件数が少ない(住宅メーカーのようにはたくさんできない。)が一つの物件を時間をかけます。
住宅メーカーは物件が多い分、組織を充実させて分業化をはかり合理的にすすめて行きます。

家づくりの進め方として一番大きな違いは
『着工する前に全てを決めるか!』
『着工しながら考えて決めるか!』
につきると思います。

住宅メーカー着工する前に全て細部の品番まで(例えばタイルの品番まで)を決定します。

このやり方にはメリットがあり、決めるものは全て着工前に決めますので最終的なコストはとても分かりやすいと思います。
あとは決定事項通りに出来上がるのを待つだけです。

デメリットについては、一度着工してしまうと、会社のシステム上決めた物を変更するのが難しい事です。
なぜかと言いますと家が工業化による工場出荷製品だからなのです。
(だから住宅メーカーでは家を商品と呼んでいます。)

それに対して設計事務所では、細部については施工会社が出す見積上に暫定的な品番で、
予算という形で入れておき具体的な品番に関しては建物が着工している途中で決めて行きます。
建物が出来上がる順序にしたがって材料を決めていけると言う事です。

このやり方のメリットは、お客様が実際に建った建物を現場で確認しながら品番の決定をしてゆけるので、
とてもイメージがしやすいので、その時点で当初決めていたものから、変更する事ができます。

デメリットについては、選ぶ物のコストに関しては気をつけなければなりません。(いいものを選びがちになるので!)
でも、ほとんどのお客様は現場打合せを愉しみに現場へきますが
『今日はどこまでできたのかな?』
『あそこはどんな感じになったのかな?』とか
多分、『家づくりをしている!』という実感が非常にあるのではないでしょうか?

まとめると、住宅メーカーは前もってすべてを決める為、家を工場出荷製品としてあつかうことができます。
ですから工期も短くあっという間にできあがる反面、現場で決めると言うような時間は無いのです。
設計事務所では、工場出荷製品とすることは無理なのですが、現場でつくる為に時間があるので、
つくりながら決めてゆけると言う事です。

どちらでやるにしても、お客様によってメリット、デメリットがあります。
でも最終的には
『自分にあった家づくりができるのか?』
『いい家になりそうか?』
『楽しく家づくりができるか?』
など、お客様が見極める事が重要だと思います。
(もちろん、家づくりをするのは設計事務所や住宅メーカーだけではありません。)

『住宅メーカー』と『設計事務所』の違いについて少しは参考になったのではないでしょうか?

家づくりは、まだ先とお考えでもきっとお客様のお役に立つと思います。
どんな事でもかまいません。是非共、お気軽にお問合せください。

どのような形で『出会い』どこまでが『無料でのプラン提案』をするか?
詳しくは『住まいづくりの流れ』に書いてありますので、是非、ご参考にしてみて下さい。